• 雑記

素人がミュージックビデオを作る時に気をつけたいことを考える

画像:Let Forever Be

数年間、素人なりにMVを作ってきたんですけど、「勿体つけない」「曲の持つイメージの拡張を目的にする」という二点を念頭に置いておけば、初めて手を出す人でも最低限観れるモノになるのでは!?とボンヤリ思っています。

作る側は説明したがり、勿体つけたがる事が間々あります。RADWIMPSのMV「会心の一撃」がいい例なんですが、曲が始まる前に2分17秒のドラマパートが存在します。そこが面白いかどうかは別の話なので評価は置いとくとして、これから歌詞と映像で曲の輪郭を描いて行くのに、まるまる一曲分の時間を使って歌詞の一番美味しい部分を説明するという強気な作り。
もちろん国内に限った話じゃなくて、僕の好きなボブ・モールドの「I Don’t Know You Anymore」なんかもそうで、ここのパート要ります?ってのが冒頭に入ります。ニヤリとできる演出があるMVだけに残念なんですよねこれ。

こういう冗長な演出はダウンロード対策の面も含まれていると思うんですが、にしてもやりすぎ感は否めません。

画像:ボブ・モールド
「ハスカー・ドゥとピーター・ポール&マリーが好きなメンバー求む」と書かれたバンドメンバー募集に応募しようとするシーン。Pixiesのブラック・フランシスが実際に使ったメンバー募集広告に、元ハスカー・ドゥの中心人物であるボブ・モールドが手を伸ばすというニクい演出

CM上がりのディレクターだと、15秒~30秒で情報の伝達や圧縮を迫られるフィールドが主戦場なので時間の使い方が丁寧な印象です。むしろ最初の7秒ぐらいまでに心血注いでそう。

曲イメージの拡張でいうと、作曲者が映像も担当するとセンスある人だと半端ないビデオが出来たりします。BECKなんかがそうで「The New Pollution」の英語版ウィキペディアに記事によると”The music video, directed by Beck himself, features 1960s-style dancing and background”ってあるんですよ。当時からめちゃくちゃ好きで何度も何度も観てたんですけど、本人がディレクターを兼任してたのを知った時は相当驚きました。すげえ才能だ。

画像:BECK
BeckのThe New Pollutionのワンシーン。ユーモラスでありながら不気味さを感じさせる演出が連なる怪作

まぁ要するにピャッと始まってビタッ!とした内容にシュッ!と終わればスマートだし、動画の途中で離脱される率も減りそうだなって感じで。プロじゃないんだしそこまで考えなくても…とは思うんですけど、作るには時間も掛かるし、最後まで見てもらいたいし、やれることは出来るだけやっておいて、あえて削ってシェイプしていくと観る方も楽しいビデオが出来るんじゃないでしょうか。

The Chemical Brothers – Let Forever Be

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