• 雑記

時流に乗るセンスが絶望的にない

画像:SICKO

中学〜大学生、ブランクを経て20代後半までバンドをやってましてね。高校二年のときぐらいに自分でライブイベントを主催して、そこからライブを結構やったりしてたんですけど、始めはコピーで、途中からオリジナル曲をやるようになりました。コピーもNOFXとかweezerとか、見に来てる人全員置いていくみたいな選曲。オリジナルはパワーポップ系だったかな。

まぁウケんかったですね。全然、びっくりするぐらい、見向きもされなかった。未熟だったし、英語だったし、見た目もダサけりゃ見せ方も下手。やってたのは今でこそ市民権を得てるジャンルですけど、当時のクソ田舎でHUMとか誰が聴いてたんだよみたいな。

V系ブーム真っ盛りだったんで、ラルクとかグレイみたいなコピーやってるやつがワッショイワッショイでしてね。まぁよぅ受けてました。ライブの時はボーカルがね、あとから登場するんですよ。演奏が始まって、イントロ終わりにバッ!と登場。ナイスガイ・フィニッシュ・ラスト!バンドメンバーのキーボードの女子(じょし)と付き合ってたりなんかして、僕らはそれを羨ましげに見るしかなかった。これが負け犬(ルーザー)の見本です。”Soy un perdedor / I’m a loser baby so why don’t you kill me“を地で行くっていう。

画像:メロウゴールド
94年発表、BECKのデビューアルバム”MELLOW GOLD”。「俺は負け犬だ、殺してみなよ」という衝撃的なフレーズでヒットした”LOSER”が収録されたグッドアルバム

V系のブームが終わって、しばらくしてハイスタとかあのへんのパンクブームがやってきてね。僕らが初めてのイベントでやってたようなパンク・ロックのコピーをやってる連中が大受けしてて、その頃は僕らは見向きもされないオリジナル曲をやってたっていう。

時流に乗るセンスが絶望的にねえなと改めて思ったりするんですよ。ここまで来ちゃったらセンスばっかりはどうしようもないと諦観するしかないっていう。もうちょい素直にムーブメントに突っ込めりゃいいと思うんですけどねぇ。

HUM – Stars

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